deXen(2023年~)
(すべて進行中)
渋谷区広尾中学校及び松濤中学校 – 藤本壮介、山下設計
前橋市千代田町再開発 – 平田晃久、藤本壮介
台湾大学100年記念館 – 平田晃久
山形市民会館 – 市村工務店、安井建築設計、平田晃久
EXPO2027 横浜国際園芸博覧会会場 – プレック研究所
伊賀市旧上野庁舎改修 – MARU。architecture
彦根市立図書館中部館 – 坂茂
神戸駅前広場再整備 – E-DESIGN、畑友洋
軽井沢の家 – 畑友洋
腕塚のオフィスビル – 畑友洋
森のなかの幸せ工場 – パーシモンヒルズ
四角プロジェクト – パーシモンヒルズ
淡路市北淡震災記念公園 – MuFF
金沢工業大学16号館 – カタチアーキテクツ
Arup(2008~2023年)
松原市民松原図書館 – MARU。architecture
農業用ため池の中に直接建つ図書館では、周囲が水に囲まれることを屋内外の環境調整に活かそうと考えた。水面の蒸散効果が建物周辺を冷やし、その外気で館内を重力換気で通風冷却した。さらに水面に反射する自然光によって、屋内に時間や季節の移ろいを映し出した。
2022年日本建築学会作品選奨、第20回環境・設備デザイン賞 – 最優秀賞
みんなの森 ぎふメディアコスモス – 伊東豊雄建築設計事務所
90mx80mの大空間を持つ図書館を含む複合施設では、「グローブ」と呼ぶ漏斗状の造形をつかって、最も効果的な自然換気と自然採光を実現した。グローブは自然光を拡散して常に直下の空間を柔らかく包み、またそのベルマウス形状が通風を促して自然換気効果を30%増幅させる。
第15回環境・設備デザイン賞 – 最優秀賞
ONOMICHI U2 – サポーズデザインオフィス
築80年の海運倉庫を商業施設とホテルにコンバージョンした複合施設では、既存躯体の風合いをそのまま現すために無断熱として、放射冷暖房で温熱環境を整えた。また入れ子状に並んだボリュームの間に、海陸風による自然換気と、豊かな日照による自然採光を計画した。
International Prize for Sustainable Architecture 2015 – Gold Medal
横浜市港南区総合庁舎 – 小泉アトリエ
延床面積17,000m2の区庁舎と消防署の複合施設では、大きなボリュームを分節する庇にライトシェルフを統合し、その上部窓には卓越風を屋内へ促すウインドキャッチャーを計画した。さらに近くの地下鉄駅舎に出る湧水を未利用エネルギーとして発見し、空調熱源や雑用水へと多段階に活用した。
第21回 JIA環境建築賞 – 優秀賞
MIZKAN MUSEUM – NTTファシリティーズ
ミツカンが酢作りの歴史を展示した体験型博物館。かつてその繁栄の象徴であった醸造工場の煙突のことを知り、環境の時代にふさわしい自然換気装置(ソーラーチムニー)として役割を変えて復活させて、新たな景観として次代に継承しようと試みた。
第18回 JIA環境建築賞 – 入賞、第15回環境・設備デザイン賞 – 入賞
大分県立美術館 OPAM – 坂茂建築設計
8mHの大型水平折れ戸による自然換気や、エアバリア、床吹出空調を組み合わせて、さまざまな展示空間バリエーションに応えるとともに、街に開かれた新しい美術館の在り方を目指した。温泉県・大分に豊富な地下水を利用したヒートポンプや、森林資源を循環活用した木質バイオマスボイラが、美術館の安定した空間機能を支える。
太田市美術館・図書館 – 平田晃久建築設計事務所
BOXと呼ぶ5つの閉じた空間の周りに、LIMBと名付けたスロープが絡まり、街や人、自然が交わる複合施設。市民ワークショップではリアルタイムにCFD解析を実施し、LIMBとBOXの間を流れる風の流れを可視化して、多様で豊かな居場所の在り方について市民と議論した。
Hall of Residence in NTU – 伊東豊雄建築設計事務所
シンガポールにある国立大学の学生寮。三又に開いた平面形状は、変化する風向によらず常に館内へ自然風を促すために考えられた。ウインドキャッチャーをもったファサードと合わせて、すべての寮室では安定した水平換気によって常に快適な温熱環境を実現した。
甲佐町営甲佐団地・ヴェルデ甲佐 – 岡野道子建築設計事務所+ビルディングランドスケープ+ライト設計共同企業体
2016年に発生した熊本地震で被災した甲佐町で計画された復興拠点施設。昼間の西風と夜間の南風が特徴の、甲佐町の地域風から導かれた”葉脈”のような建物配置と、ウインドキャッチャーとなるずらしたボリュームが、常に屋内へ穏やかな自然通風を促す。
竹田市立図書館 – 塩塚隆生アトリエ
四方を山に囲まれた城下町に建てられた図書館。分節化した屋根の重なりを活かした自然採光は、明るく開放的な児童スペースから落ち着いた一般スペースまで、異なる明るさ環境になるよう操作した。また、竹田の卓越風を読み解き、南西から北東を結ぶ風の軸にそって書架のカタチと配置を整え、館内に穏やかな水平換気を促した。
名古屋造形大学 – 山本理顕設計工場
自然豊かな名城公園横に建つ大学キャンパス。約90m四方の大空間を持つスタジオでは、日射遮蔽を兼ねたバルコニーから中央の中庭に向けた通風による自然換気を計画した。全面に敷設された床放射冷暖房と合わせ、穏やかで高い快適性、大幅な省エネルギーを両立させた。